口を大きく開けるのが怖い…。
その原因、『歯の食いしばり』かもしれません!
結論から言えばあごの痛みは、
『あごに力がかかる癖』
『歯を噛む癖』
を直せば、改善する可能性があるんですよ!
この記事では、あごの痛みを引き起こす原因について、歯科衛生士が紹介していきます!

あごの痛みや違和感の原因は、『歯並び』の良し悪しではありません!
日頃の『癖』が原因になっている可能性が高いので、ぜひ参考になさってくださいね^^
あくびをすると顎が痛いのは「かみ合わせ」が悪いから?
あごの痛みが続くと、
『なにか悪い病気なんじゃ…』
『このまま放っておいたら、あごの関節が削れるんじゃ…』
と心配になりますよね。
歯医者に行っても、
「かみ合わせが悪いからですね!」
「マウスピースを入れてみましょう!」
と提案されるだけで、一向に症状は良くなりません…。
でもあごに痛みや違和感があるなら、『食いしばり』をしてないかチェックしてほしいんです!
あごが痛くなると、わたし達はつい『かみ合わせの悪さ』を疑ってしまいますよね。
実際に歯医者でも、あごの痛みを訴えると
- 噛み合わせの調整
- 被せ物を入れる
- 矯正治療
- 手術
の治療をされることが多いです。

でも治療の甲斐むなしく、症状が改善しない患者さんも多いんです(汗)
それもそのはず!
なぜなら、あごが痛くなる原因は『噛み合わせ』が原因だけはないからです!
だって『この噛み合わせになれば、絶対にあごが痛くなる!』という『悪い噛み合わせのサンプル』なんてありませんから。
それに一般的には『悪い噛み合わせ』でも、その人が長年使ってきた筋肉や噛み癖なら、
『悪い噛み合わせ』でも問題なく噛めていますよね?

歯並びがすっごく悪い人でも、食事ができていますよね?
つまり『かみ合わせ』や『歯並び』の問題だけが、あごが痛くなる原因とは考えにくくなっているんですよ!
あごが痛くなる5つの原因
「じゃあ、何が原因でわたしのあごは痛くなってるの?」と、あなたも疑問に感じていると思います。
その答えは
- あごの関節のつくり
- ストレス
- 食いしばり
- 頬杖などの癖
- 噛み合わせ
と、いろんな要因が絡み合って、痛みの原因になっている可能性があるんですよ。
例えば、上の5つの原因を積み木と考えてみて下さい^^
いくつも積み木(原因)が積み上がり、その人の耐久力が限界になって積み木が崩れたとき、
- 大きく口が開かない
- あごの痛み
として症状が出てくるのです。

もちろん原因や程度は、人によってさまざま。
つまり、本当に『あごの痛み』を改善したいなら、原因となっている積み木を1つずつおろしていく作業が必要!ということ。
だから、原因(積み木をおろす作業)を飛ばして、
- マウスピースを入れる
- かみ合わせを調整する
治療をしても、あなたのあごの痛みはなくならないのです…。
歯医者で噛み合わせの治療をしても、あごの痛みが治らない原因
あごの痛みを訴えたとき、歯医者ではあなたの『噛み合わせ』を見て、
- 歯を削る
- 詰め物をやり変える
ことで『噛み合わせ』を直そうとします。

なぜなら『噛み合わせ』の良し悪しは、見た目ですぐ判断できる要因だから。
もしこの治療で、あごの違和感や頭痛などの症状が改善したら、
あなたの痛みの原因は、上で紹介した積み木の『噛み合わせ』が大きな原因になっていた!ということ。
原因の積み木を取り除いたことで、症状が改善されたのです。
反対に『噛み合わせ』を直してもまだあごが痛いときは、『他の積み木』が大きな原因になっている!ことになります。

当然、1番大きな原因の積み木を取り除かないと、痛みの解決にはなりませんよね!
しかし、多くの歯医者では
『かみ合わせの悪さ』=『あごが痛い原因』
と考え治療していくため、患者さんはいつまで経っても、あごの痛みや頭痛が直らずに悩むことになるんです…(汗)
しかも噛み合わせを直してもまだ「あごが痛い!」と患者さんに訴えられた場合、つぎに歯医者では、
- 歯の被せ物をすすめる
- 矯正治療をすすめる
- 手術をすすめる
など、どんどん患者さんの体に負担がかかる治療をすすめてくるので、一向にあごの痛みは直らず、痛みの悪循環に陥るのです…。
原因不明のあごの痛みの原因は食いしばりの癖
実は、あごに痛みがある患者さんのほぼ100%は、普段から無意識に歯を噛んでいます!
わたしも何百人も『あごの痛みを訴える』患者さんを診てきましたが、パーフェクトに近いほど、皆さん無意識に、歯を噛んでいました(汗)

これは本当に!
だからもしあなたが、あごの痛みに悩んでいるなら、
自分が『食いしばり』をしていないか、まずチェックしてほしいんです!
それに
- 噛み合わせの調整
- 矯正治療
- 手術
のような処置は、あなたの体や歯に負担がかかりますよね。
一方で、歯を噛む癖は『癖』を直すだけでいいので、あなたの体への負担は全くありません!
もちろん『あごの痛み』を改善する効果も、かなり期待できます!

これはチェックしない理由はないですよね!
歯を噛む癖のデメリット
とはいえ、「歯を噛む癖?わたしは歯なんか噛んでないわよ?」とあなたも思ったかもしれません。
でも、ちょっと意識して欲しいのです。
それとも離れていますか?
もし歯が少しでも当たっていれば、まさに『今』あなたは『食いしばり』をしていたことになります。
本来、わたし達の上下の歯が当たっていいのは、
- 食べ物を噛むとき
- 会話のとき
- 飲み込むとき
- 力をいれるとき
など、一瞬だけ。

トータルでも1日で30分〜1時間くらいです。
しかし、
- 仕事に集中しているとき
- 何かに夢中になっているとき
- ストレスがあるとき
- 頬杖をついているとき
など、わたし達は知らない間に歯を噛んでいるんです!
とはいえ、あなたも「でも歯が当たってるだけでしょ?なにがそんなに悪いの?」と思ったはずです。

でも、食いしばりをしていると頭痛の原因にもなるんですよ!
ぜひ『こめかみ』を指で触りながら、歯を噛んでみてください。

『こめかみ』の筋肉が動きますよね?
つまり歯が当たっている間中、顔や口の周りの筋肉は活動し続けている!ということ。
その結果筋肉が疲労し、噛む筋肉が活動し続けることで頭痛になったり、関節が圧迫されて、あごが痛くなる原因になっていたのです!
他の症状としては、
- ほっぺたに白い横線がついている
- 舌の端がデコボコになっている
などの症状があれば、普段から歯を噛んでいる証拠!
歯を噛んでいると、口の周りの筋肉が緊張し、ほっぺたが歯に押し当てられてます。
その結果、口の中に白い線がついたり、舌が歯に押し当てられ舌の周りに歯型がついてしまうのです(汗)

あなたもぜひ口の中をチェックしてみましょう!
▼急なあごの痛みには、こちらの対処法を実践してみてください!▼

無意識に歯を噛んでしまう理由
でも、そもそもなぜあなたは、歯を噛んでしまうのでしょうか?
その原因は、普段の生活にあります。
例えば、ストレスを抱えていると無意識に歯を噛みやすくなります。
他にも、パソコン作業などで長時間『同じ姿勢』で作業していると、肩に力が入ったり筋肉の疲労や精神的な疲れの原因になってしまうんですよ。
しかも集中しているときは、知らず知らずのうちに『歯を噛んでいる時間』も多くなってしまいます!
だからこそ15〜20分に1回はパソコンから目を離して体を伸ばしたり、歯を噛んでいないかチェックをするようにしましょう。
また夏場は、冷房の温度が低い場所も多く、寒さを感じる女性も多いですよね。

体が冷えると筋肉は収縮し、熱をつくろうとします。
すると自然に肩に力が入りあごの筋肉まで緊張して、長時間、歯を噛んでしまう原因になってしまうんです。
寒すぎる冷房は、体だけでなくあごの関節や歯にも悪影響になります。

夏場でも体が冷えすぎないようにしましょう。
気づいてないだけで、あなたもきっと歯を噛んでいるはず!
ぜひ下の記事を参考に、歯を噛む癖を直しましょう!

あくびをすると顎が痛い原因まとめ
あごの痛みの原因は『歯を噛む癖』が関係している場合がほとんどです。
『歯を噛む癖』を直さず、噛み合わせの調整をしても、症状が良くなるどころか悪化する可能性があります…!
「他の歯医者で、噛み合わせが良くなればあごの痛みは直ります。と言われたのに、治療しても直らないんです…。」
と不満を抱えて転院されてきた患者さんを、わたしは何人もみてきました。
『噛み合わせ』を直してもまだあごが痛いときは、『他の積み木の原因』の方が大きい!ということ。
当然、1番大きな原因の積み木を取り除かないと、痛みの解決にはなりませんよね。
だからこそあごが痛いときは、ストレスがないか生活を見直したり、『歯を噛む癖』を直すことが大切なんですよ。
▼もし急なあごの痛みがでたときは、こちらの対処法を実践してみてください!▼

▼ストレスがあると歯を噛む原因になります。
人間関係の悩みは、無料で専門家に相談できる方法があるので、ぜひ使ってみましょう▼

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